節分

2月3日　
今日は節分です。

今年も広い園庭で
鬼はそと 福はうち　と
盛大に！　豆まきをしました。

保護者の方には
ちゃんとこわい鬼が来ることを
プリントではありますがお話しをしました。
「ちゃんと」というところが久良岐の考え方です。

時が流れて　社会も変わり
人もまた変わる。
その中で　様々な考え方　物事のとらえ方も生まれてきます。

今日は節分でしたけれど
節分ってよくできているなって思いました。
冬から春に変わる節目の時だし
「鬼」という存在を「退治」して
新しく生活を始めるきっかけのような気もします。
もしかしたら「鬼」はいろんな場所にすでにいて
私などは　自分の中に「鬼」がいます。こわいです。

でも何かニンゲンの世界で都合の悪いものがあるとしたら
人と人が争わなければならないとしたら
戦車や　爆弾で破壊はしない。
自分の中に住んでいる鬼を追い出したいからと自分を傷つけたりはしないように
「豆」というものがあるんですね。

鬼のにがてな「豆」を家の外にまいて
鬼を退治して　
家の中を清浄なものにするために福を呼び込む。
よくできています。
これが「文化」です。

さながらこの3年は　疫病退散を願って豆まきをする方もおられるでしょう。
長く続いてきた日本の文化「節分」です。
わたしはきっと　新しい空気が
人の生活に季節の彩りをそえてくれると思います。

少し残念だと思うのは
鬼を退治するのに豆ではなく
言葉で退治しようとする傾向が見られたことです。
人は人の言葉を重く受け止めます。
鬼も人と同じようでした。
だめですよ。
春は温かく風のように爽やかな言葉を使いましょう。